自宅でできるテレビカバー布の手作りアイデア集

テレビは、リビングの中心に置かれることが多く、部屋の雰囲気を大きく左右するインテリアの一部でもあります。しかし、
「テレビのデザインがインテリアと合わない」
「使用していないときにホコリが気になる」
といった悩みを感じている方も少なくありません。

そんなときにおすすめなのが、『テレビカバー』のDIYです。既製品ではなかなか見つからない好みのデザインも、手作りなら自由自在。
また、テレビを傷やホコリから守るだけでなく、部屋全体の印象をガラリと変えることも可能です。

以下のようなメリットも魅力的です。

• 自分の好みに合ったデザインを自由に選べる

• 予算に合わせてコストを調整できる（100均素材もOK）

• 作る工程自体が楽しく、趣味や気分転換にもなる

本記事では、以下のようなテーマに沿って、テレビカバーを手作りする際のノウハウをご紹介します。

DIY初心者でも取り組みやすい内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

自宅でできるテレビカバーの手作りアイデア

テレビカバーの作り方：基本の手順

テレビカバーを手作りする際には、基本の手順をしっかりと理解しておくことが重要です。手順通りに進めれば、裁縫初心者の方でも見栄えの良いカバーが作れるので安心です。以下に、一般的なテレビカバーの作成手順をステップごとに詳しくご紹介します。

1. テレビのサイズを測定する
   　まずは縦・横・奥行きのサイズを正確に測りましょう。カバーの仕上がりを左右する非常に重要な工程です。布の縫い代やゆとり分も考慮して、実寸よりも3～5cm程度多めに取ると失敗が少なくなります。

2. デザインと形状を決める
   　シンプルな布をかぶせるタイプから、筒状に縫って被せるタイプ、マジックテープ付きで固定できるタイプまでさまざまな形状があります。ご家庭のインテリアに合わせて選びましょう。

3. 型紙の作成または直接裁断
   　型紙を作るとミスが減ります。新聞紙などでテレビのサイズに合わせて型紙を作成してから、それを元に布を裁断します。慣れている方であれば、直接布にチャコペンで線を引いて裁断しても問題ありません。

4. 布の裁断と下準備
   　選んだ布を必要なサイズに裁断し、端処理を行います。布のほつれ防止のため、ジグザグミシンやロックミシンを使用すると安心です。

5. 縫製作業
   　左右・上下の布を縫い合わせて、全体の形を整えます。角は丸みをつけると柔らかい印象になりますし、直角に縫えばシャープな雰囲気に仕上がります。

6. 仕上げと装飾
   　全体をアイロンで整えたら、リボンやレースを縫い付けたり、刺繍を加えるなどしてオリジナル感を演出します。

このような流れで手作業を進めていけば、完成度の高いテレビカバーが自宅でも簡単に作成できます。

おしゃれなデザイン選びのポイント

テレビカバーをおしゃれに仕上げたい場合、デザインの選び方にコツがあります。布の柄や色、質感の組み合わせだけでなく、部屋全体のテイストとの統一感も大切です。以下のポイントを押さえると、デザイン選びで失敗しにくくなります。

● インテリアのテイストに合わせる
　・ナチュラル系の部屋には、生成りやベージュのリネン素材がおすすめ
　・北欧風インテリアには、幾何学模様や明るい色調のコットン素材がマッチ
　・モダンスタイルには、モノトーンやメタリック系の生地がよく合います

● 季節感を意識する
　春夏は通気性のよい薄手のリネンやコットン、秋冬はフランネルやウール調の厚手素材が◎。季節によってカバーを替えるのもインテリアに動きを与えます。

● 装飾を取り入れる
　レース、フリル、刺繍、パイピングなどを活用すると、既製品にはない手作りの温かみが加わります。装飾の色は、ベースカラーとのコントラストを考えるとより洗練された印象になります。

● テレビ本体とのバランスを考える
　テレビの黒い枠と調和するように、落ち着いた色味やシンプルな柄を選ぶと映えやすくなります。

『おしゃれ』とは単に見た目の華やかさではなく、「空間全体に自然になじむこと」や「機能性との両立」が大切です。デザインの選定には時間をかけて、布サンプルを実際に照明の下で見てみるのも良い方法です。

必要な素材と材料リスト

テレビカバー作りには、布以外にもさまざまな材料が必要です。以下に、手作りテレビカバーに使える素材・材料を一覧表にまとめました。

これらの材料は、手芸店や100均、ホームセンターなどで簡単に手に入ります。素材によって見た目や肌触り、耐久性が大きく変わるため、使用場所や目的に応じて慎重に選びましょう。

サイズの測り方と調整方法

テレビカバーを作る際、もっとも重要な工程のひとつがサイズの測定です。誤差が出るとせっかく作ったカバーが合わなくなるため、正確な寸法が不可欠です。

● 測定すべきポイント
　1. テレビの『横幅（W）』
　2. テレビの『高さ（H）』
　3. テレビの『奥行き（D）』

これらのサイズを記録する際は、できればメジャーやスチール定規を使い、ミリ単位で測るのが理想です。特に奥行きは、スタンド込みかどうかで大きく変わるため注意が必要です。

● ゆとり分の計算方法
　カバーをかぶせやすく、見た目もよくするためには、各辺に以下のようなゆとりを加えます。

● サイズ調整の方法
既存の布が小さい場合には、バイアステープや別布をつなぎ合わせてサイズを広げる方法もあります。また、余裕を持って裁断したあと、仮縫いしてからサイズ確認し、最終的に縫い込むことでフィット感を調整するのがベストです。

測定ミスを防ぐためには、何度も測る「二度測り一度切る」の姿勢が重要です。サイズ調整で微調整を繰り返すことで、テレビにぴったりのカバーを完成させましょう。

100均で揃う DIYテレビカバー

100均の布を使った手作りアイデア

テレビカバーを自作する際に活用しやすいのが、100均で販売されている布製品です。価格が安いだけでなく、種類も豊富でデザイン性も高いため、アイデア次第で本格的な仕上がりになります。以下に、100均布を使った活用法や工夫のポイントを詳しく紹介します。

● おすすめの100均素材
　- ガーゼ布：やわらかくて扱いやすく、ナチュラルテイストに最適
　- キャンバス地：しっかりした生地でカバー向き。無地ならインテリアにも合わせやすい
　- テーブルクロス素材：撥水加工されているものが多く、ほこり対策にも◎
　- ハギレセット：複数の柄をパッチワーク風に使いたい場合に便利

● 手作りの工夫ポイント
　- 複数枚を縫い合わせて大きな布にする
　- アイロン接着テープで縫わずに仕上げる簡易バージョン
　- 余った布でリモコン入れポケットを追加するアレンジも可能

● 100均布のデメリットと対策

安価で手軽に始められるため、初心者や子供と一緒のハンドメイドにもおすすめです。

簡単にできるサイズ調整テクニック

テレビカバーを手作りする際、布が大きすぎたり小さすぎたりすることはよくあります。そこで、家庭でも簡単にできる『サイズ調整テクニック』を知っておくと、失敗を防ぎ、仕上がりを美しく整えることができます。

● 大きい場合の調整法
　- 布の端を内側に折り込んで縫うことで、余分な部分を処理できる
　- ギャザーを寄せて、ゆるくドレープ状に仕上げると上品な印象に
　- マジックテープやボタンを使って、フィット感のある固定方法に変更可能

● 小さい場合の対処法
　- サイドや下部に別布を縫い足して拡張
　- 裁断ミスや寸足らずの布は、バイアステープで縁取りして広げる
　- 見せ布（別デザイン布）でアクセントとして補強布をつけるのも効果的

● 縫わずにできる調整アイデア
　- アイロン接着テープを使えば裁縫不要
　- 安全ピンで裏から仮止めして固定する手も
　- クリップで挟んで一時的に調整する方法も引っ越しや模様替え時に便利

特に初心者の方は、仮止めや仮縫いのステップを取り入れておくと、最終的なサイズ感を確認してから本縫いに移れるため安心です。

インテリアに馴染むデザイン例

テレビカバーをインテリアの一部として活用するには、空間全体との調和を意識したデザイン選びが欠かせません。ただ派手な柄や流行色を取り入れるのではなく、自宅のテイストに合わせた馴染むデザインを選ぶことが大切です。

● 代表的なテイスト別デザイン例

● デザイン選びのコツ
　- 家具と同じ色調や素材感を意識すると統一感が出る
　- 季節ごとにカバーを替えることで模様替え効果も
　- 部屋の中で視覚的に大きな面積を占めるテレビの存在感を和らげる効果もあり

目立たせたくないテレビを『視界に自然に溶け込ませる』ために、デザイン選びの段階で全体の空間設計を意識すると満足度の高い仕上がりになります。

ニトリの布を使ったテレビカバー

ニトリのおすすめ生地とその特徴

『お、ねだん以上。』で知られるニトリでは、テレビカバー用にも最適な生地やファブリック製品が豊富に取り扱われています。インテリアブランドならではの高コスパ素材を活かすことで、既製品に負けない高品質なカバーが手作り可能です。

● ニトリで買えるおすすめ布素材

● ニトリ生地のメリット
　- 生地が丈夫で長持ちする
　- 家具との色味・質感が合わせやすい
　- カーテンやクッションカバーとのトータルコーディネートも可能

ニトリの生地を使うと、ホームセンターや100均にはない質感と耐久性があり、リビングや寝室などの「見られる空間」に置くテレビにぴったりです。

テレビに布をかける意味とメリット

テレビに布をかける行為は、単なる装飾やインテリア目的だけでなく、さまざまな実用的なメリットがあります。以下に、テレビにカバーをかける理由やその利点を詳しくご紹介します。

● ほこりや汚れの防止
　静電気でほこりが溜まりやすいテレビ画面に対し、布をかけることで汚れの付着を大幅に軽減できます。

● 日焼け・色褪せの予防
　直射日光が当たる場所にあるテレビは、時間と共にフレームや画面が劣化することがあります。カバーで遮光することで、寿命を延ばす効果も期待できます。

● 視覚的ストレスの軽減
　テレビがついていない時に画面の黒い映り込みや存在感が気になるという方も多いですが、布で覆うことで空間に溶け込み、スッキリとした印象になります。

● 運気的・風水的な効果
　風水では、テレビの黒い画面は陰の気を持つとされ、寝室や玄関にあると良くないとされています。布をかけて調和を取ることで、バランスが整うとされています。

このように、テレビに布をかけることは見た目以上に『実用性＋心理的安心感』を与えてくれる習慣です。

おしゃれなニトリ製カバーの工夫

ニトリで販売されている既製品のテレビカバーや類似商品（カーテン・マルチカバーなど）を活用することで、手軽におしゃれな空間演出が可能になります。以下に、既製品を活かすための工夫やアイデアを紹介します。

● 既製品をアレンジする方法
　- 余った部分を折り返してリボンで結ぶだけで、シンプルかつ上品なデザインに
　- カーテン生地をハトメ加工し、棒を通してテレビ台の裏に吊るすカバーとして再利用
　- ソファーカバーやマルチカバーを使えば、大型テレビにも対応可能

● デザイン性を高める工夫
　- 裏地に柄布を縫い足し、めくってもおしゃれに見えるようにする
　- パッチワーク風に布をつなぎ、他にないデザインを作成
　- ニトリのクッションカバーとおそろいの生地で統一感を演出

● インテリアとしての調和性
ニトリ製品はもともと『どんな家庭にも馴染むようなデザイン』で作られているため、他の家具・雑貨との色や質感の相性が非常に良いです。選ぶ際には、テレビ周りの棚や収納との色バランスも考慮して選ぶとより洗練された空間になります。

必要な工具と道具の紹介

テレビカバー作りに必要なDIY道具

テレビカバーを自作する際には、家庭にある道具だけでは対応しきれない場面もあります。特に仕上がりの美しさや耐久性を重視する場合には、下記のような道具を揃えておくと非常に便利です。

テレビカバーは単なる布ではなく「部屋の顔」となるアイテムです。作業の精度を高めるためには、これらの道具の活用が非常に効果的です。特にミシンやアイロンは、作品の仕上がりに大きな違いを生み出します。

生地の選び方と使用方法

生地選びはテレビカバー作りの最重要ポイントです。機能性だけでなく、部屋との調和やお手入れのしやすさも考慮する必要があります。

■ 生地の種類と特徴

■ 生地選びのポイント

• 部屋のカラートーンに合わせる：家具やカーテンとの色調を統一すると調和が取れる。

• 季節感を意識する：リネンやコットンは夏向け、ベロアや厚手生地は冬に最適。

• 機能性を重視：テレビの熱を逃す通気性や、ほこりよけの密度なども要チェック。

生地は見た目だけでなく、実用性と使い勝手も考慮して選びましょう。

手作りテレビカバーのアイデア集

シンプルなおしゃれカバーの作り方

「できるだけ手軽に、でも部屋に馴染むおしゃれなカバーを作りたい」という方におすすめなのが、シンプルデザインのテレビカバーです。以下に作り方を段階的に紹介します。

■ 必要な材料

• 好みの布（テレビの幅＋左右各10cm、縦＋上下各10cmが目安）

• ミシンまたは布用両面テープ

• はさみ、アイロン

■ 作り方ステップ

1. テレビのサイズを測る

   • 正面の横幅と縦の長さを測定。背面に回さない設計ならフロントだけで十分です。

2. 布をカットする

   • 縫い代として上下左右に各5cmずつ余裕を持たせる。

3. 布端を三つ折りしてアイロンでプレス

   • 仕上がりが美しくなります。

4. ミシンで周囲を縫う

   • 四辺を直線縫いするだけのシンプル設計。ミシンがない場合は布用テープで代用可能。

5. 完成

   • 被せるだけの「かぶせタイプカバー」が簡単で実用的。

無地の布にすることで、飽きが来にくく、他のインテリアとも合わせやすいというメリットがあります。季節ごとに色を変えるだけでも印象がガラッと変わります。

カーテン生地を利用したユニークなカバー

カーテン用の生地はインテリアとの調和がとりやすく、デザイン性・遮光性にも優れているため、テレビカバーに応用するのに最適です。

■ カーテン生地を使うメリット

• 丈夫で長持ち

• 部屋の他のファブリック（カーテン・クッション）との統一感が出せる

• 遮光・遮熱機能付きのものもあり、テレビの保護に最適

■ おすすめの使い方アイデア

• ギャザー式カバー
  　→カーテンのように布の上部をギャザー状にして、突っ張り棒でかけるタイプ。見た目も機能性も抜群。

• 2WAYカバー
  　→前面をめくれる仕様にし、使うときはカバーを上げ、使わないときは下ろすデザイン。

• 既存カーテンのリメイク
  　→不要になったカーテンを再利用。裏地を活かせば遮光効果もそのまま。

■ 注意点

• カーテン生地は厚みがあるため、ミシンの針や押さえ金の交換が必要な場合があります。

• 必ず生地の方向性（上下）を確認してカットすること。

ユニークで実用的なカバーを作るには、既製の枠にとらわれず、カーテンの利点を上手く活かす工夫が鍵です。

部屋を彩るテレビカバーのデザイン例

部屋の雰囲気に合ったデザイン選び

テレビカバーは部屋の印象を大きく左右します。そのため、デザイン選びは慎重に行う必要があります。

■ スタイル別おすすめデザイン

■ デザイン選びのヒント

• 壁紙・カーテンとの統一感を意識することで、カバーが「浮いて見える」現象を防げます。

• 季節感のあるデザインを取り入れることで、模様替えの楽しみも増します（例：春は花柄、冬はチェック柄など）。

• サイズ感を考慮して、テレビに対してジャストサイズに仕立てることで美しい収まりになります。

DIYで実現するインテリアコーディネート

DIYを通じて作ったテレビカバーは、単なる実用品にとどまらず、部屋全体の雰囲気を底上げする重要なインテリアアイテムになります。

■ コーディネート例とアイデア

• 統一感のある布使い

  • ソファーカバー、クッションカバー、テレビカバーを同じ生地やカラーで揃える。

  • 視覚的に落ち着いた空間が生まれ、まとまりのある印象に。

• アクセントカラーとして活用

  • シンプルな部屋に、テレビカバーだけ鮮やかな色や柄物を採用。

  • 季節ごとの模様替え感覚で「インテリアの主役」としての役割を担わせる。

• DIY特有のアレンジ

  • フリンジやタッセルを縫い付けてカスタム感を演出。

  • ファブリックペイントや刺繍を取り入れて、唯一無二のデザインに仕上げる。

■ DIYの魅力

• 完全オリジナルで「理想のスタイル」が実現できる

• 愛着が湧き、部屋にいる時間がより快適になる

• コストを抑えながら、ハイセンスなインテリアが叶う

テレビカバーひとつとっても、空間全体の印象を大きく左右します。DIYだからこそ、細部までこだわったインテリアコーディネートを楽しんでみましょう。

まとめ

テレビカバーは、見た目のおしゃれさと実用性を両立できる、意外と重要なインテリアアイテムです。この記事で紹介したポイントを押さえることで、DIY初心者でも満足のいくテレビカバーを作ることができます。

ここで、本記事のポイントを簡単に振り返ってみましょう。

◆ DIYに必要な道具

• メジャー、布用はさみ、チャコペンなどの基本的な裁縫道具を準備

• ミシンがなくても両面テープや手縫いで対応可能

◆ 生地の選び方と使用方法

• 『防塵性』『耐久性』『インテリアとの調和』の3点が重要

• 綿やリネン、ポリエステルなど、生地の特性を活かす工夫がカギ

◆ 作り方のバリエーション

• 直線縫いだけでできる『シンプルカバー』

• カーテン生地を使えば『遮光性』や『重厚感』もプラスできる

◆ デザインと部屋の調和

• 家具の色味やテイストに合わせて素材や柄を選ぶ

• ナチュラル、モダン、北欧風など、テーマを決めると統一感が出る

最後に

テレビカバーを自作することで、
「毎日過ごす空間がもっと心地よくなる」
「テレビの存在感がうまく調和され、部屋に一体感が生まれる」
といった嬉しい効果が得られます。

既製品に満足できなかった方や、DIYに興味のある方は、ぜひ今回の内容を参考に、世界にひとつだけのテレビカバー作りに挑戦してみてください。