最近、スマートフォンや固定電話に『18』から始まる見慣れない電話番号からの着信が増えていると感じたことはありませんか?それらの番号は、単なる間違い電話の可能性もありますが、実は国際電話を装った詐欺や迷惑電話の手口であることが多く、注意が必要です。
特に、以下のような状況が増加傾向にあります。
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ワン切り(1コールで切れる)を装って折り返しを誘導する
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高額な国際通話料を発生させる手口
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詐欺グループによる情報収集目的の無差別発信
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SNS連携やアプリ経由で個人情報が流出しやすくなる構造
また、被害の対象は高齢者だけではなく、スマートフォンを使い慣れている若年層やビジネスユーザーも含まれます。特に仕事で国際的なやりとりをする方などは、『海外からの正規の連絡』と『悪意ある着信』の区別がつきにくいため、日頃からの知識と対策の準備がカギになります。
このページでは、以下のような観点から、18から始まる電話番号の特徴、見分け方、対策方法を徹底的に解説していきます。
▼ 本記事の主な内容
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『18』から始まる電話番号の正体とは?
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詐欺電話の代表的な手口と対処方法
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iPhone/Androidでできるブロック設定の手順
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便利なアプリや固定電話の防衛策
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家族全体でできる被害予防の取り組み
迷惑電話は、「知らなかった」だけで大きな被害につながるケースもあります。自分のためだけでなく、家族や大切な人を守るためにも、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。
18から始まる電話番号は危険!無視すべき理由
18から始まる電話番号の特徴と種類
「18」から始まる電話番号は、一般的な国内番号とは性質が大きく異なり、多くの場合は国際電話やIP電話、特殊回線を経由したものとされています。特に注目すべきは、その発信元が特定しにくい点と、通常の料金体系とは異なる通話料が発生する可能性がある点です。
主な特徴
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日本国内の通常番号とは異なる番号体系
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携帯番号(090、080、070)や固定電話番号(03、06など)ではない
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海外からの着信、もしくは中継回線経由の番号であることが多い
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見慣れない国際番号が含まれている可能性が高い
18から始まる番号の種類(一部例)
番号例 | 種類 | 備考 |
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181XXXXXXX | 国際電話プレフィックス | アメリカ向け発信などで使用される場合あり |
182XXXXXXX | 国際中継番号 | 中継業者を経由した発信に使用されることがある |
188XXXXXXX | 特殊サービス番号 | 高額通話サービスと紐づくことも |
『18』で始まる番号は、意図的に国内番号に似せた偽装がされている場合もあり、一見安全そうに見えても注意が必要です。
国際電話と迷惑電話の関連性
『18』で始まる電話番号の多くは、国際電話として分類されることがあります。そして国際電話の中には、悪質な迷惑電話や詐欺目的のものが混在していることが問題視されています。
なぜ国際電話が迷惑電話として使われるのか?
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通話料金を巧妙に利用するため
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折り返したユーザーに高額な通話料金を発生させる(プレミアム通話)
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発信元の特定が難しい
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国際間の通信では、発信元のIPや番号が容易に偽装できる
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捜査・取り締まりの難易度が高い
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海外発信であるため、国内の法律が及びにくい
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実際の被害事例
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『18』で始まる番号から1回だけ着信があり、折り返すと留守電に繋がり、気づいた時には数千円の通話料が発生していた
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謎の音声ガイダンスが流れ、ボタン操作を促される詐欺に誘導された
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偽の国際サポートセンターを装い、クレジットカード情報を聞き出された
特に「ワン切り」の形で着信し、心理的に「誰だろう?」と不安を煽る手法が多く報告されています。心当たりがない限り、絶対に折り返さないことが重要です。
詐欺の手口と発信者の見極め
詐欺電話の手口は年々巧妙化しており、『18』で始まる番号を使ったケースでは、一見すると本物に見える内容で信用を得ようとする特徴があります。
よくある詐欺の手口(実例)
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偽のカスタマーサポートを名乗る
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「Appleサポートセンターです」「Amazonの不正アクセスがありました」などと名乗り、個人情報を引き出す
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ワン切り詐欺
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数秒で切り、ユーザーが折り返すのを待ち、高額通話料を狙う
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フィッシング詐欺と連動
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通話中にSMSやメールでリンクを送信し、偽サイトに誘導
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発信者の見極めポイント
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会社名や要件を明言しない:「重要な連絡です」など曖昧な言い回しが多い
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折り返しを誘導する:何度も着信し「至急連絡ください」といったメッセージを残す
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早口で情報を得ようとする:「クレジットカード番号を今すぐ教えてください」などと急かす
迷ったら以下のアクションを取りましょう:
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電話番号をネットで検索
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SNSや掲示板で報告されていないか確認
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電話帳ナビなどのアプリで危険度をチェック
発信元の確認方法と注意点
『18』から始まる電話番号の発信元を確認するには、国番号や番号のプレフィックスを解析する必要があります。ただし、これが非常に厄介です。
発信元の確認方法
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番号全体をコピーしてネット検索
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例:「18123456789 詐欺」「182XXXXXXX 着信」などで検索
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国番号を確認
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電話番号の先頭が『+18X』の場合、該当する国を以下のように照合
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国番号(例) | 国名 | 備考 |
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+180 | プエルトリコ | 詐欺報告の多い地域の1つ |
+181 | アメリカ | 迷惑電話と誤解されやすい番号も含まれる |
+186 | カリブ諸国 | 高額通話の被害例あり |
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電話帳ナビ・Whoscallなどのアプリで照会
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自動で迷惑度や発信元を表示してくれる
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注意点
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中継番号や偽装番号が使われていると、正確な発信元は判別できない
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「国内の知らない市外局番」ではなく、海外番号を装っている場合がある
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逆引きで表示された名前を鵜呑みにしない(偽装されている可能性あり)
万一、信頼できる情報が得られない場合は、出ない・折り返さない・ブロックするという原則を徹底しましょう。
18から始まる電話番号の危険性とは
詐欺電話の増加とその影響
近年、迷惑電話や詐欺電話は国内外問わず急増しており、特に『18』から始まる電話番号を用いた手口が多く報告されています。これは、国際通話を悪用することで発信元の特定が難しくなるという背景があるためです。
増加の背景
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IP電話やVoIPの普及により、誰でも簡単に国際発信が可能になった
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情報漏洩による電話番号リストの流出で、無作為な発信が行われている
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国際詐欺組織の巧妙化により、国内の防止策をかいくぐる手法が横行
被害が及ぼす影響
被害例 | 内容 | 具体的な影響 |
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高額通話料の請求 | 折り返し電話で課金 | 数千円~数万円の請求が届くことも |
情報漏洩 | 氏名・住所・カード情報を聞き出される | 金融詐欺・成りすまし被害へ発展 |
精神的ストレス | 繰り返しの着信や脅し文句 | 睡眠障害・不安障害など |
このような被害は一過性ではなく、長期的なトラブルに発展するリスクも高いため、初動対応が極めて重要です。
着信拒否機能を活用するメリット
スマートフォンや固定電話には『着信拒否機能』が標準搭載されています。この機能を正しく使うことで、不審な電話を自動で排除し、安心して日常生活を送ることが可能になります。
主なメリット
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迷惑電話のストレスから解放される
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誤って折り返すリスクを回避できる
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重要な電話との区別がつきやすくなる
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個人情報の流出リスクを軽減
機能の種類と使い方
機能名 | 内容 | 補足 |
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番号単位のブロック | 特定の番号を拒否 | iPhone/Androidで設定可能 |
非通知の拒否 | 番号が非表示の着信を拒否 | 一部キャリアは要申請 |
指定着信のみ許可 | 電話帳に登録された番号のみ受信 | 子供や高齢者のスマホに有効 |
着信拒否機能は、一度設定すれば半永久的に有効です。見覚えのない番号や、ワン切りを頻繁に繰り返す番号がある場合には、早めにブロック設定を行いましょう。
不審な電話に対する冷静な対応
不審な電話がかかってきたときこそ、焦らず冷静に対応することが被害防止の鍵です。詐欺グループは、あらかじめ用意された台本やトリックで、受信者を焦らせ、判断力を奪おうとします。
電話が来たときの対応ポイント
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知らない番号には出ない
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相手が名乗らない場合は即切る
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個人情報や認証コードを口頭で伝えない
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音声ガイダンスに従って操作しない
もし出てしまった場合は?
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相手の発言をメモしつつ、録音やスクリーンショットを取る
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「調べてから折り返します」と伝えて即座に切る
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電話番号を検索し、口コミ情報をチェック
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怪しいと感じたら、消費生活センター(188)や警察へ相談
不安を感じたときには、1人で抱え込まず、家族や専門機関と共有することが大切です。
国際電話の識別と対応方法
国番号の確認と注意点
海外からの電話は通常、番号の最初に『+国番号』がついています。これを知っておくだけで、怪しい電話を一目で見分けることが可能になります。
主な国番号一覧(要注意地域を含む)
国番号 | 国名 | 注意点 |
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+1 | アメリカ・カナダ | 詐欺の発信元になりやすい |
+44 | イギリス | 偽AmazonやPaypalサポートを装うケース |
+852 | 香港 | ワン切り詐欺が多発 |
+86 | 中国 | 銀行・警察を装った詐欺が報告されている |
+881 | 衛星電話 | 特殊詐欺で多用される、極めて高額課金に注意 |
注意点
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表示される番号に『+』がなくても、「18」「181」などで始まる場合、国際電話の可能性がある
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一部の詐欺業者は、日本国内の番号に見せかける偽装を行っている
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SMSで送られてくるリンク付きメッセージにも要注意
番号の一部だけでも検索することで、過去の詐欺報告などを参考にリスクを判断可能です。
海外からの電話のリスク
海外からの電話は、正規の国際連絡だけでなく、詐欺・スパム・違法勧誘など多岐にわたるリスクを含んでいます。特に個人がよく知らない番号からの着信には細心の注意が必要です。
海外電話に関する主なリスク
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高額通話料の発生
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折り返し時に数百円~数千円/分が請求されることも
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フィッシング詐欺
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偽のサポートセンターを名乗り、SMSで偽URLを送ってくる
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音声認証の悪用
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「はい」などの返答を録音・悪用されるケースあり
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身内や知人を装った緊急連絡詐欺
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「家族が事故に遭った」と騙して振り込みを要求する
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いずれの場合も、一度でも応じてしまうとリストに登録され、再度狙われるリスクが高まります。
家族を守るための対策
迷惑電話・詐欺電話の脅威から家族を守るためには、日頃からの予防と情報共有が不可欠です。特に、子どもや高齢者など、判断力が狙われやすい世代に向けた対策が重要になります。
家族でできる対策リスト
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家族でよくある詐欺の例を共有し、対処方法を話し合っておく
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スマートフォン・固定電話に迷惑電話ブロックアプリを導入
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着信履歴を定期的にチェックして、見知らぬ番号がないか確認
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子どもには「知らない番号には絶対に出ない」ことを徹底
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高齢者には「電話でお金の話が出たら必ず家族に相談」と伝える
便利なツール・サービス
ツール名 | 対象 | 特徴 |
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Whoscall | iOS/Android | 知らない番号の情報を即表示 |
電話帳ナビ | iOS/Android | 危険度の高い番号を自動判別 |
固定電話の着信拒否サービス | 高齢者宅向け | 各通信会社が提供、非通知・海外番号をブロック可能 |
最終的に重要なのは、怪しいと感じたら出ない・話さない・個人情報を渡さないという基本ルールを徹底することです。
アプリで電話番号をブロックする方法
iPhoneとAndroidでの設定方法
スマートフォンには、迷惑電話や不審な番号からの着信を制限するための設定機能が用意されています。特にiPhoneとAndroidでは設定方法が異なるため、それぞれの手順を正確に把握しておくことが重要です。
iPhoneの場合
【手動で特定の番号をブロックする方法】
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着信履歴を開く
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対象の番号の右端にある「i」マークをタップ
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最下部の『この発信者を着信拒否』を選択
【迷惑電話の自動判別を有効にする方法】
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「設定」>「電話」>「不明な発信者を消音」
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連絡先未登録の番号からの着信を自動で無音化し、履歴だけに残す
【注意点】
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宅配業者や病院など、登録していない重要な番号も消音される可能性があるため、使用には注意が必要
Androidの場合(機種により多少異なる)
【手動で番号をブロック】
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電話アプリを開く
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着信履歴から番号を長押し
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「ブロック」または「迷惑電話として報告」を選択
【迷惑電話フィルターをオンにする方法(Pixel・Galaxyなど)】
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「電話」>「設定」>「迷惑電話対策」>「迷惑電話の警告を表示」や「ブロック」
【注意点】
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Androidは機種ごとにUIや項目名称が異なるため、必要に応じてキャリアやメーカーの公式ヘルプを確認しましょう。
便利な対策アプリの紹介
スマートフォンでは、標準機能に加えて『迷惑電話対策アプリ』を導入することで、さらに高精度なブロックが可能になります。以下は特に評価の高いアプリです。
アプリ名 | 対応OS | 特徴 | 利用料金 |
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Whoscall | iOS / Android | 世界中の電話番号データベースと連携し、着信時に発信者情報を表示 | 基本無料(プレミアムあり) |
Truecaller | iOS / Android | 迷惑電話・SMSのブロックに特化。スパム報告データが豊富 | 基本無料(プレミアムあり) |
電話帳ナビ | iOS / Android | 日本国内の番号情報に強く、口コミで危険度を確認可能 | 無料 |
アプリ導入のメリット
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通話前に発信者の『名称・信頼性』を確認できる
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スパム報告が多い番号を自動で警告・ブロック
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間違って重要な電話を拒否してしまうリスクを軽減
これらのアプリは、特に『18』から始まる国際番号や、頻繁に報告されている詐欺番号に対して高い防御力を持っています。
迷惑電話への対応と報告方法
迷惑電話を発見したときの行動
迷惑電話や詐欺と思われる電話を受けた場合、迅速で冷静な対応が被害を防ぐカギになります。以下のステップに従って行動することをおすすめします。
発見時にやるべきこと
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すぐに通話を終了する(話を聞きすぎない)
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着信番号をメモし、後で検索できるようにしておく
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口コミサイトやアプリで番号をチェック
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同じ番号から再着信がある場合は、着信拒否設定を行う
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被害の恐れがある場合は、消費生活センター(188)や警察相談窓口(#9110)へ通報
詐欺だと判断できたら
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該当の電話番号を『迷惑電話情報共有サイト』に報告
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アプリで「迷惑電話として通報」機能を使うと他の人の防止にも繋がる
詐欺被害を未然に防ぐには、1人ひとりが情報共有を意識することが重要です。
通話記録の確認と不正利用の防止
スマートフォンの通話履歴は、迷惑電話への対応だけでなく、不正利用や被害に遭っていないかを確認するための手がかりになります。
通話履歴でチェックすべきポイント
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『見知らぬ番号』からの長時間通話履歴
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『複数回にわたるワン切り』の発着信
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海外からの着信(国番号がついた不審な番号)
不正利用を防ぐための方法
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毎月の通話明細を確認する(キャリアのマイページなどから可能)
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自動で転送されるような『通話転送設定』がされていないか確認
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キャリアに問い合わせて『国際通話の発信制限』をかけることも可能
もし通話料の不正請求が発生していた場合は、速やかに通信会社に問い合わせ、請求を停止・精査してもらいましょう。
固定電話への対策と着信拒否設定
スマートフォンだけでなく、固定電話も迷惑電話のターゲットになりやすい傾向があります。特に高齢者世帯では、固定電話を介した詐欺被害が非常に多いため、対策は必須です。
固定電話での主な対策
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ナンバーディスプレイ機能の導入(発信者番号を確認してから出る)
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非通知拒否設定の活用(非通知の着信を自動でブロック)
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着信拒否機能付き電話機の導入
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通話録音機能付き機種を使い、通話内容を記録
各キャリアのサービス例
キャリア | サービス名 | 特徴 |
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NTT東西 | 迷惑電話おことわりサービス | 特定番号や非通知の着信を自動拒否 |
ソフトバンク | おまかせロック | 自動録音・着信拒否・転送防止などを一括管理 |
KDDI(auひかり) | 迷惑電話ブロック | ナンバーリストに基づく自動ブロック |
固定電話は、防犯グッズとの併用も効果的です。例えば『自動音声で警告する機器』を設置すると、詐欺業者がすぐに切る傾向があり、被害を未然に防げます。
まとめ
『18』から始まる不審な電話番号に対して、正しい知識と冷静な対応力を持つことが、被害を未然に防ぐための第一歩です。
迷惑電話は日々進化しており、従来の「詐欺に引っかかりやすい人だけが狙われる」という時代ではなくなりました。情報が不足している誰もが、被害者になり得ます。
▼ 今回ご紹介した重要ポイントの振り返り
項目 | 要点 |
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『18』番号の正体 | 国際電話の一部。迷惑・詐欺番号が含まれることが多い |
詐欺電話の手口 | ワン切り、音声ガイダンス誘導、SMS連携型など多様化 |
対処法 | 着信拒否設定、通話アプリ活用、通話履歴チェック |
固定電話の対策 | ナンバーディスプレイ・録音機・自動警告機器の導入 |
家族対策 | 情報共有・相談体制の整備が重要 |
▼ 最後に:このような心構えを
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「知らない番号には出ない」勇気を持つ
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「もしかして…」と思ったらすぐ調べる習慣を
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「自分は大丈夫」と思わず、常に備える意識を持つ
また、不審な電話番号については、【消費者庁】【警察庁】【国民生活センター】など公的機関の情報をチェックすることも大切です。
被害を未然に防ぐには、日常の中でできる小さな備えと、いざという時の冷静な対応が何よりの武器になります。